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検査方針 inspection-plan

検査方針

このような方はぜひ一度ご相談ください。

不妊治療ではその原因を調べることがとても重要になります。
共立産婦人科で行う主な不妊治療の検査について「保険診療」と「自費診療」に分けてご説明いたします。

保険診療の検査

低温期採血

月経開始3〜5日目に行う検査です。

卵胞発育をスタートさせるこの時期に、脳下垂体から卵胞の成熟を促すFSH(卵胞刺激ホルモン)が正常に分泌されているか、卵巣は脳下垂体からのFSH刺激に反応でき、E2(エストラジオール)が分泌できる状態かどうか、を血液検査にて調べます。

排卵誘発をする場合はこの低温期採血検査によって必要な薬剤の種類や量を決定することができます。

高温期採血

月経開始から16〜28日目に行う検査です。

排卵を終えると卵胞はP4(プロゲステロン)というホルモンを分泌し始めます。そしてP4(プロゲステロン)の分泌により子宮内膜はふかふかの状態となり、着床がしやすい環境へと変化していきます。採血結果によって排卵したかを確認します。

AMH (抗ミューラー管ホルモン:卵巣機能評価)検査

女性のお腹の写真

卵巣内のAMHの在庫量を調べるために行う採血検査です。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられており、これを測定することで今後発育できる卵子数を推測することができます。

この検査値は1年間の治療計画を立てるうえで重要な指標となります。月経周期に関係なく実施可能です。

※この検査は、体外受精実施時のみ保険診療となります。

精液検査

男性の胸元の写真

精子の濃度や運動率などを検査します。この検査結果次第では女性側の治療内容が変わる可能性があります。

当院の精子検査では検査結果と国際基準との差異を総合的に判断し、タイミング療法、人工授精、体外受精のうち、どの方法で妊娠できるかを相談いたします。
基準値を下回る場合は、男性不妊外来(泌尿器科)をおすすめしています。

子宮鏡検査

女性のお腹の写真

直径約3㎜のファイバースコープを子宮内に挿入し子宮内腔を観察する検査です。
内腔に子宮内膜ポリープや 子宮筋腫、形状異常などがあるかどうかを確認します。

着床を妨げるような異常があった場合には別途手術を行う場合があります。ご希望があれば、同時に卵管通水検査も実施可能です。
検査時期は卵胞期(月経の出血がなくなってから排卵期前まで)となります。

子宮卵管造影検査

子宮卵管造影検査

子宮口からカテーテルを挿入し、造影剤を注入します。レントゲン撮影を同時に行うことで、卵巣と子宮をつなぐ卵管に詰まりがないかどうかを確認します。

卵管が詰まっている場合ではタイミング療法や人工授精では精子と卵子が出会えないことから受精が起こりません。 検査時期は卵胞期(月経の出血がなくなってから排卵期前まで)となります。

※この検査は当院の関連病院である富士病院にて実施します。

CineMRI検査

MRI機器の写真

CineMRI検査は、子宮の動きを記録することができます。

子宮筋腫などが原因で、着床期に子宮の異常な動きが起こることがあり、この動きの異常が着床に影響を及ぼしていることがあります。この動きの異常を確認するためにCineMRI検査を着床期に行います。
CineMRI検査は通常のMRI検査も兼ねており、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮奇形などの子宮の異常も同時に分かります。

※この検査は当院の関連病院である富士病院にて実施します。

自費診療の検査

抗精子抗体検査

女性のお腹の写真

抗体とは、外部から侵入物を攻撃し排除しようとして体内に作られる物質のことです。精子を標的とした抗体を抗精子抗体と呼びます。通常精子に対して抗体は自然には作られないのですが、抗体が体の中にできてしまうことがあります。
この抗精子抗体ができると、頸管粘液、子宮内腔、卵管内、卵胞液内にも出現し、精子をブロックして動かなくするように働きます。精子が子宮の頸管から子宮内に入って行けなくなったり、あるいは精子が入ってきて来ても抗体で動けなくなってしまい、卵管にたどり着けなくなってしまいます。

抗精子抗体は血液検査で調べることが出来ます。

体外受精における至適着床時期判定検査
(アイジェノミクス社:ERA、EMMA、ALICE)

ERAは胚移植時期に子宮内膜を採取し遺伝子解析を行うことで、着床が可能な時期つまり「着床受容期」を調べることができます。

胚移植は標準的な着床受容期(排卵または膣坐薬によるプロゲステロン開始から120時間後)に合わせて行いますが、人の着床受容期はそれぞれ異なります。標準的な着床受容期からずれが生じている場合には膣坐薬の開始を調整することで、最適な時期に胚移植を行うことができます。

ERAと同時に子宮内の着床に適した乳酸菌の割合を調べる検査(EMMA)、不妊症、不育症の原因となる慢性子宮内膜炎の細菌の有無を調べる検査(ALICE)も行えます。

検査時期は黄体期です。

子宮内フローラ検査

子宮内の菌の割合を調べる検査です。

膣内には善玉菌であるラクトバチルス属の細菌が豊富に存在しており、妊娠にはラクトバチルス属優位が良いとされています。菌のバランスが崩れ子宮内の善玉菌が少なくなり雑菌が増えると、子宮内膜で免疫が活性化し胚を異物として攻撃してしまうので着床不全や流産、早産の原因となると考えられています。

細胞採取容器を用い、子宮内膜を採取します。

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